2015年05月07日

経済社会が人類に与えたものと失うもの 3(現代の経済は借金でできている)

前回の経済社会が人類に与えたものと失うもの 2(紙幣とは何か?)でお伝えした通り現代の紙幣は不換紙幣です。
存在する物質に対して交換が約束された紙幣ではなく政府を後ろ盾とした銀行(日本の場合は日本銀行)が発行する他の貨幣と交換できる券なのです。
しかし、その後ろ盾が無くなった場合紙幣というものはただの紙切れでしかないのです。
どういうことかと言いますと一円硬貨1万枚を持っているのと1万円札一枚持っているのでは貨幣額面上は同じ価値なのですが物質的な価値は1円硬貨のほうがはるかに高いのです。アルミニウムの相場にもよりますが1個あたりの1円玉に使われているアルミニウムの原料価格は0.7円程度と言われてます。製造コストなどを合わせれば2円近い金額になるそうです。
なのでもし日本政府と言う後ろ盾が無くなって日本円の強制力や保証が無くなった場合にはアルミニウム100%である1円硬貨は金属としての価値が残りますが、一万円札は一枚の紙切れという価値しかなくなるのです。

さて、現在世界中に存在するお金はどれくらいあるのでしょうか?
地球上にある資源や物質などの総量と世界に存在するお金のバランスとはどのくらいなんでしょうか?
今現在誰もそれを正確には把握してません。ほとんどの人は「まだまだ石油も金属も木材や石材もなくならないだろう」と考えていると思います。
今は誰も大きな不安を持ってはいませんが、現世界において必要な資源や物質が不足する不安を人々が抱いた時に世界の経済は破綻する可能性があると私は思っています。
たとえば森林から取れる木材があと数年で無くなるとなった場合に木材の価格は急高騰するでしょう。石油や金属などもそうです。それに変わる資源や物質があらわれない限り今までの価格の何倍もの価格になるでしょう。
今のところそういう不安はないでしょうが、将来的に絶対にそういう日が来ないとは言い切れないですよね?
もしそうなったらどうなりますか?世の中の物価バランスは大きく崩れ、それに合わせて世界経済のバランスは大きく崩れてしまうと思います。国によっては国家崩壊の危機にいたるかもしれません。
現在限りある資源に変わる新しいエネルギーを探そうと多くの研究などがおこなわれますが、現代の経済社会が続けばいつか地球は危険な状態になると私は思ってます。そう思う理由については次回詳しく書かせていただこうと思ってます。

Hirakawa
posted by Robusto at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記「人類について」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月01日

経済社会が人類に与えたものと失うもの 2(紙幣とは何か?)

経済社会が人類に与えたものと失うもの 1(そもそもお金とは何か?)からのつづきです。
さて、前回は「お金とは何か?」ということについて書きました。そして物品貨幣や鋳造貨幣というところまでお話ししました。今回は紙幣について書きたいと思います。

動画を見ていただければわかりやすいと思いますが、そもそも紙幣というのは(のちの銀行となる)金庫業をやっている人が発行する預かり証(銀行券)がルーツだと言われています。
そして19世紀にイギリスからはじまった金本位制が世界に広がりました。銀行券というものは兌換券(金と交換できることが保証された券)として金の保有量に応じて発行されてました。
だからこの頃は銀行券(兌換紙幣)というものは金との交換が約束された券という明確な価値を持っていました。

しかし1914年の第一次世界大戦をきっかけに各国の対外支払いなどが増え、各国は一時的に金本位制を保てなくなってしまいました。後に一時的に各国金本位制が復活するものの再び金本位制は保てなくなり、唯一アメリカ合衆国のUSドルのみが兌換券となり、不換券となってしまった他国の紙幣はUSドルと交換できる紙幣という形になりました。
そして1971年の8月にはそのUSドル紙幣も不換券となってしまったのです。

なので現代の紙幣は国が管理と保証をしているものの、何かとの交換が約束された紙幣ではないのです。

兌換紙幣の場合は金や銀などの量に応じて発行されていたため、もしそれが不正なくちゃんと管理された兌換券ならば紙幣を持ったすべての人が紙幣を物品に変えようとしても何も問題は起きません。
しかし不換紙幣の場合(発行量にもよりますが)はもし国中の全ての人が持っている紙幣を何かの物品に変えようとした場合に物資不足になる可能性が高くインフレになるでしょう。場合によっては紙幣の価値はなくなってしまうかもしれません。
なぜ我々はこの紙幣というものを信じているのでしょうか?
そもそもなぜ兌換券というものができたかと言いますと、紙幣というただの紙切れに価値を持たせるためにはっきりと価値がわかるものと交換を約束したので、人は紙幣を信用してお金として使うようになったのです。
それが日常的に繰り返されることによって紙幣というものに疑いを持つ者はいなくなっていったわけです。
我々現代人が紙幣でものを買える(交換できる)のが当たり前だと思っているのは、物心ついてお金や紙幣というものの存在を理解した時点で硬貨やお金でものやサービスが買えるのは当たり前だという現代に生まれたからです。紙幣は物品と交換可能な価値を持ったものという常識がすでにできあがった世界に生まれてきたから紙幣の価値というものをまったく疑うことなく信じているのです。

この動画では少し陰謀じみた感じで表現してたりしますが、お金の仕組みや成り立ちというものをわかりやすく説明していると思います。
銀行が預かっているものの価値を越えて紙幣を発行できるということはどういうことなんでしょうか?
価値のあるものを預かって、その価値のあるものに応じた預かり証明書がもともとの紙幣であったならば、現代の紙幣(不換券)とはいったい何なのでしょうか?

またつづきは次回に書かせていただこうと思います。
posted by Robusto at 07:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記「人類について」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月29日

経済社会が人類に与えたものと失うもの 1(そもそもお金とは何か?)

現代の経済体制は永久に続くものではありません。私は今までいろんなことを調べた知識のうえでそう思っています。それをここで書かせていただこうと思います。
できるだけわかりやすく書くために長くなると思いますので、何回かに分けて書かせていただきます。

現代社会においてお金というものは非常に重要な役割をしております。
なぜなら物々交換の時代ではなかなか存在し難かったサービス業というものや専門職というものが、現代社会においてこんなにたくさん存在できているのはお金というシステムがあるからこそなのです。

では、お金というものはそもそも何なのでしょうか?
現在の貨幣のルーツにあたる鋳造貨幣が作られたのが紀元前7世紀に現在のトルコのあたりに存在したリディア王国だと言われてます。
BMC_06.jpg
遥か昔、物々交換という原始的な方法では不便だったということから物品貨幣というものが生まれました。石や貝、穀物などといったものが現代の硬貨のような形で使われていましたが、いずれそれらよりも価値のある金や銀などの金属というものが物品貨幣として多く使われるようになりました。しかし金属の場合だと重さにバラツキがあるので重さを量ってその価値を確認しなければなりませんでした。
リディア国があったトルコの位置をご存知の方はわかると思いますが、トルコの位置は東西の交易路の中心となる場所でヨーロッパとアジアを行き来する場合には非常に便利な場所にありましたので公益の盛んなところだったというのは容易に想像ができます。
そんな交易の盛んなところで様々なものが取引される中で、一定量の重さで作られた硬貨なら重さを量らずとも数量でやり取りをするということができます。そこでそんな便利な鋳造貨幣というシステムが出来上がったのです。

さて、それでは考えてみましょう。
欲しい物品に対してそれに見合った分の価値の金属を交換するということは物々交換の頃から変わらないシステムです。
現代社会でもその原則はほぼ変わりません。世の中のものにはだいたい相場というものがあって需要や供給のバランスによって物の価値はある程度決まっており。その物品を手に入れるためにはそれに見合ったお金が支払われます。それが売買取引です。
売買取引の基本は「価値ある物品と同等の価値の貨幣を交換する」ということです。

しかし、昔と現代ではちょっと違う点があります。
その一つは現代の貨幣のほとんどが国家が発行、保証をする通貨というものを使っているということです。昔は人々が同等の価値だと認めた金属や物品が貨幣となっていましたが、現在は国家がそれを管理しています。
そしてその現代の国家が管理する貨幣は鋳造硬貨だけでなく銀行券という紙で作られた紙幣も使われています。
というわけで次回は紙幣とは何か?ということを書かせていただこうと思います。
posted by Robusto at 09:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記「人類について」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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