2015年03月29日

世界への挑戦1(決意の理由)

過去記事(リンク)からのコピー編集ではありますが、私がなぜ海外に出て挑戦しようと思ったかという理由を掲載させていただきます。
(もう一つのほぼ同様内容の過去記事リンク)

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当時まだ日本にいたころよくずっと考えていたのが、「年々悪化していくBarを含めた日本の飲食業会の業績。(個々ではなく、全体的に見て)」でした。
これにはたくさんの要因があると思います。

ひとつは若い世代(主に独身社会人)の外食離れ。原因の一つとして携帯電話やインターネットなどの普及などの影響が多々あると思います。人と会って飲食をする必要性が減ったのと同時に月々のお金の使い道が外食費ではなく通信料などに回ることが多くなったというのが一つの要因としてあると思います。などなど・・・
そんな諸々の要因などあるかとは思いますが、私が一番思うのは当時急激に進んでいた飲食店の増加。
日本というところは飲食店の開業は他の先進国に比べ比較的容易だということが一つの原因で、飲食店に従事したことのないような方でもどんどん飲食店を出店しているということも一つの要因だと思いました。そして日本の料理人やサービスマンは独立思考を持つ方が多いのでどんどん独立していくというのもお店が増える一つの大きな要因だと思ってました。
主に大きな問題はここだと私は思っていました。

話が大きすぎるとわかりにくいと思いますので、ここからは私の従事するバー業界というものにしぼってお話させていただきます。

我々バーテンダーの世界では、「いずれ独立を」と考えるバーテンダーはかなり多いです。
バーテンダーという仕事に真剣に従事する人ほどその思考は強いと思います。
バーテンダーとしての修行を積むうちに様々な知識や経験を得ていき、いずれ自分の思い描く理想のサービススタイルやお店を現実のものにしたいと思うバーテンダーは増えていくと思います。その上昇志向はとても素晴らしいことですし、それを実現してどんどん独立してオーナーバーテンダーが増えるのも素晴らしいことだと思います。
これは日本に向上心のあるバーテンダーが多いという現実以外のナニモノでもないと思います。
しかし、独立するバーテンダーが増え、お店が増えることに比例してお客様は増えているのでしょうか?
どう考えても答えはNoだと思います。

もし仮にBar業界の需要が伸びていたとしても、近年急激に増える店舗数に対して同じようにお客様が増えているでしょうか?
しっかりとした修行を積んで、しっかりとした技術と知識を持って、素晴らしい理想のお店を開店する人が増えると同時に業界の競争は激化していってると思います。

日本のバーテンダーの向上心とレベルは非常に高いものだと常々思っています。
日本にはいいBarがたくさんあります。
それなのに業界全体の景気はどうでしょうか?
今まだ、修行を積む若いバーテンダーもたくさんいます。その中に独立を夢見る人もたくさんいると思います。
今後、日本のBar業界はどうなると思いますか?
「お客様」という需要に対して「バー」という供給は飽和状態になっていくのではないかと思います。

この問題を解消する方法はないのでしょうか?
みんなが独立の意識を持って前向きにやればやるほど、業界が厳しくなっていくことを考えるとちょっと悲しくありませんか?
良いお店が増える分、それを楽しむお客様が増えてくれればありがたいのですが、世の中はそう簡単にうまくまわってくれません。

私は思いました。
「日本のバーテンダーはもっと世界に出るべき」だと
我々日本人バーテンダーはどこの国の人にも負けない技術と向上心を持っているんです。
コンペティションなどの大会の結果でも日本の選手はいい成績を残しています。
でもこれからはそんなことではなく、営業の中でのサービスレベルの高さや技術の高さ、そして素晴らしい集中力を発揮してアピールするべきなんです。
あくまでもバーテンダーは競技するスポーツなどではなく、サービス業なのですから。
もちろん大会や競技で結果を出す人々は素晴らしいと思います。でも海外のバーオーナーたちが海外のBarを楽しむお客様たちが、直接その素晴らしさを感じられるかと言ったら、そうではないと思います。
私たちが評価を得なくてはならないのは審査員や業界人ではなく、お客様や飲食経営者たちなのです。
お客様に楽しんで、喜んでいただいて、それを結果として経営者や一緒に働く人たちにも喜んでもらうことが最も大事なことではないでしょうか?

日本のバーテンダーのサービスを提供するカクテルを実際に多くの方々に知ってもらうためには自分たちが外に出てアピールしていくしかないのです。

ひとつの例をあげるならば
1995年に渡米してロサンジェルスドジャースに入団した野茂 英雄投手の活躍をご存知の方は多いかと思いますが、彼が活躍する前はメジャーリーグ内での日本人選手の需要はほとんどありませんでした。それが現在はどうでしょうか?現在どれだけ多くの日本人がメジャーリーグで活躍していますか?1995年以前では考えられなかった日本人選手への需要があるではないですか。
過去、日本には王選手や長嶋選手などすごい選手はたくさんいました。しかし、メジャーリーグからの日本人選手の需要はありませんでした。
サッカーの世界でも同じことが言えます。カズ選手や中田選手が挑戦して活躍して以降、海外のリーグにどんどん日本人選手が出て行ってます。
しかし先ほども述べたように、日本国内のリーグでアピールしてもなかなか伝わるわけはありません。
実際に見ることもできない、比較もできないようなところでどんな活躍をしようが海外リーグの彼らには届きません。実際にそこに行ってそこの人たちを相手に結果を出せなければ評価や比較のしようがないのです。
親善試合やオールスター戦やイベントのゲストとかで行くよりも、1シーズンを1選手としてその国のリーグを戦わなくては実力なんて評価してもらえないと思うのです。そこでどれだけ戦えるかで選手としての評価が変わってくると思うのです。
スポーツ選手だけでなくバーテンダーも同じです。コンペティションやイベントで海外に出ることも素晴らしいことですが、バーテンダーの実力を営業の中で発揮して見せることのほうが大事なのです。
我々のバー業界はプロスポーツ業界に比べメディアなどでの情報の伝達がしにくい業態です。
テレビなどで放映される機会なんてほとんどないうえに、映像や音声では味や香りは伝わりません。なによりもサービスを多くの人に肌で感じてもらうことが一番大事なのです。
だからスポーツ業界よりも直接的なアピールが必要なのです。実際に世界の人々に自分たちの精神を伝えなければならないのです。

多くのお客様が「●●で日本人のバーテンダーが作ったカクテルがおいしかった」とか「日本人のサービスは素晴らしかった」という風に感じてもらい、多くの人たちに知ってもらわなければならないのです。
それがいずれ世界のBar業界、世界のBarに行くお客様たちに伝わっていけば、おのずと日本人バーテンダーの需要は増えていくはずなのです。

つづく

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私はよくこちらに来てから「なぜ独立しないのか?」と聞かれます。上記の文章を読んでいただければわかるように私には目的があります。私はお金儲けをしにきたわけでも、定住地を探しにきたわけでもありません。プロのバーテンダーとして様々な人たちに「あいつを雇いたい」と思ってもらえるバーテンダーを目指しております。
いずれ世界中のホテルやバーの経営者たちがバーテンダーを選ぶ時に「日本人バーテンダーが欲しい」と思ってもらえるように、少しでも多くの人たちにそう思ってもらえるように努力していきたいと思っております。

Hirakawa

世界への挑戦2(香港にした理由)へつづく
posted by Robusto at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界への挑戦 | 更新情報をチェックする

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